Sauryの樽とは...
「ワインは樽でつくるものではない」
これは、Sauryの輸出担当者のことばですが、Saury氏自身の哲学といえます。
このことばの意味するところは、「どういうワインをつくりたいか」というワインメーカーのワインづくりの方向性はもちろん、そのワインやぶどうが元来持っている特徴を樽香で台無しにすることなく、バランスよく熟成させることが本来の樽の役割であるということです。
つまり、この樽を使うとこんなワインになるという考え方を否定したもので、樽の存在が先にあってはならないというSaury氏のワインと樽の関係に対するこだわりを表しています。「バランス」を最も重視した樽づくりの哲学です。
どういうワインにしたいか、というワインのつくり手の思いに対してSauryは提案します。
ワインの熟成を決めるのは「ミディアム」、「M+」といったトーストの度合いだけではありません。オーク材の選別・熟成からトーストの仕方、度合い、さまざまな組み合わせからそのワインに合った樽を作り上げていきます。それが、長年にわたって経験と技術を積み上げてきた樽メーカーの使命だと思うからです。
Sauryの担当者は毎年来日します。日本のユーザーのみなさんを訪問させていただいてコメントを取り、問題点やご希望を聞き、それぞれに解答やご提案を致します。
なぜなら、そのことが樽メーカーとして最も重要な役割であるというSaury社の経営方針だからです。
日本のワインについて
今年6月、Sauryの輸出部長であるTauzia氏が来日しました。
震災の後ということもありましたが、駆け足で日本のワイナリーを数社、訪問させていただきました。
その間、何度も日本のワインを口にして、たとえば甲州ワインの繊細さやフレッシュな果実味に大変興味を持ったようです。
この日本のワインに合った熟成のあり方にTauzia氏はいくつか提案を残して帰国しました。
ひとつ。さらにゆっくりと時間をかけてトーストをすること。
ふたつ。オーク材を湯煎してタンニンや不要な化学物質を取り除くこと。
もちろん、これらを満たすメニューはすでにSauryが持っています。しかし、当社の知る限り、そのような樽のあることを知っていたり、すでに使用された経験をお持ちの日本のワインメーカーはほとんどいないように思います。
高価なものですし、なかなかテストというものができないという事情があります。
しかし、今年から来年にかけて、日本でもそのような樽に対する評価が出てきます。
価格について
「フレンチ・オークは高い」 これは決まり文句になってしまいました。
しっかりとワインを熟成させるうえで樽はなくてはならないもの。ですから、どうしても樽の買い付けには慎重にならざるを得ません。
当社では、まずSauryを知っていただくこと。価格もサービスのひとつであるという考え方に立って、価格を設定しています。
ユーロの動きが激しい昨今です。あまり大きなリスクは取れませんが、少しでもお客様のコスト削減のお手伝いができるよう、これからもがんばっていきたいと思います。


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